
「オバケ?」展
2025/03/20(木) 〜 2025/05/11(日)
10:00 〜 18:00
宮崎県立美術館
アルトネ編集部 2025/07/16 |
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こわいオバケ、かわいいオバケ……その存在に楽しく迫る展覧会が福岡アジア美術館で開幕しました(8月31日まで)。絵本や物語において様々な姿で登場するけれど、その実態はよくつかめない――摩訶不思議な「オバケ」の存在は私たちの好奇心や想像をかきたててくれます。
本展では、絵本、漫画、落語、アニメーション、音楽、写真など様々な展示品を通し、子どもも大人も、オバケを見て、感じて、知ることができるユニークな展覧会です。
展示室に入りまず目に飛び込んでくるのは、その大きな瞳にカラフルな光を宿した少女の顔。日常を描きながら「予感」を感じさせるウチダゴウ氏の詩とザ・キャビンカンパニー氏の描いた絵が、ともに私たちを空想と不思議の世界に誘い込みます。
先に続くのは暗い道。インドネシア、フィリピン、ベトナム、中国、日本……世界におけるオバケのすみかを表象した作品、「世界のお墓」を描いたペイントの数々がスポットライトに照らし出されています。
「かわいいオバケ」の代表格と言えるのではないでしょうか。
フランスのアネット・チゾンさんとアメリカのタラス・テイラーさん、ふたりの絵本作家の夫婦が生み出した人気キャラクター「バーバパパ」のコーナーでは、姿を自由に変えられる心やさしい「オバケ?」が本領発揮、会場の壁、床、造形物…いたるところにピンク色のバーバパパが出現します。
様々な「オバケ研究」に余念がないのも本展の愉しみのひとつ。
クリエイター、学者等、その道のプロフェッショナルが、様々な側面から「オバケ」を調査、収集、発表しています。
川内倫子(写真家)、くどうれいん(作家)、柴田元幸(米文学者・翻訳家)、春風亭一之輔(落語家)、田中康弘(カメラマン・ノンフィクションの書き手)、谷川賢作(編曲家・ピアニスト)、矢部太郎(芸人・漫画家)といった様々な分野の作家・アーティストの発表はぜひ会場で楽しんでみてください。
他にも、妖怪・オバケ好きのアートディレクター、祖父江慎さんが手がけた、オバケ湯、詩人・谷川俊太郎さんとその息子で音楽家の谷川賢作さんがコラボレートしたオバケの音楽、シュールな可笑しさと美しさが魅力の堀道広さんのオバケ漫画等、五感で楽しむオバケ尽くしがたまらない内容となっています。
涼しい美術館で絶賛開催中、クール、かつホットな「オバケ?」展、ぜひ会場に遊びに行ってみてください。
おいでよ!夏の美術館vol.2 「オバケ?」展は
8月31日(日)まで福岡アジア美術館で開催中
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2025/07/19(土)
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2025/07/19(土)
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