「光は見えるか　上條陽子とパレスチナの子どもたち」

紛争、貧困、差別など様々な問題を抱えるパレスチナ。

女性初の安井賞受賞作家として知られる上條陽子は、過酷な環境での生活を強いられるパレスチナ難民キャンプで、長年にわたり絵画指導を行ってきた。パレスチナとの出会いは1999年、パレスチナでの日本人作家による展覧会「東京からの七天使」に遡る。会期中に絵画教室を行ったことをきっかけに、子どもたちに作品制作の楽しさを伝える「パレスチナのハート アートプロジェクト」の活動を始めた。

田川市美術館で開催される本展では、上條が長年続けてきたパレスチナでの活動に焦点を当て、上條とパレスチナの子どもたちの作品を同時に紹介する。上條の作品はパレスチナを初めて訪れた1999年以降を中心とし、本展のために制作された作品も展示される。子どもたちの作品では戦争をテーマにした社会問題を考えさせられるものや、つくる楽しさがあふれる色彩豊かな作品が並ぶ。
 

生きること、自由であることとは何なのか、本展を通して私たちの世界の今、そして未来を見つめてみてほしい。

2017年6月29日から。会場は田川市美術館。